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ブックマーク / matoyomi.hatenablog.com (13)

  • フィボナッチに潜む神、そして「聖なる侵入」 - マトリョーシカ的日常

    小学生の頃、算数がぞっとするほど苦手だった。三桁同士の足し算や引き算は苦労した。筆算をプリントのあちこちに書き込んで解いていくのだが、毎回違った答えになってしまい焦る。特に繰り下がりの引き算は時間がかかった。「十の位から借りてくる」とかそういう方便は分かっていたが、数字を分解して両方の形を海馬に維持させたまま鉛筆を走らせることができなかった。 算数は苦手だったが数学は好きだった。単なる計算問題が少なくなり、幾何や代数問題が増えたため、あまり頭を使わなくてもよくなったからだと思う。あれは僕が中学一年の冬か二年の夏か秋か冬か。よく覚えていないが、図書館数学の絵を見つけた。『数の悪魔』というだ。数学が嫌いな少年が数の悪魔と出会って毎日夢の中で数学談義を繰り広げる、という筋だった。そこで悪魔が語っていたのがフィボナッチ数列だった。 『聖なる侵入』でも『ヴァリス』でもフィボナッチ数列が登場する

    フィボナッチに潜む神、そして「聖なる侵入」 - マトリョーシカ的日常
  • 「APヤフー(カ)」さんが口座から毎月4389円を引き出していくのを黙って見過ごすわけにはいかない。 - マトリョーシカ的日常

    時間泥棒との戦いの記録 昨日、わずかではあるが残高が増えつつある口座通帳をニマニマと眺めていると、身に覚えのない人物が僕の給料を天引きしていることに気がついた。「APヤフー(カ)」。彼(もしくは彼ら)は月末になると決まって4389円を引き出していた。なんだこれは。おかしい。電気ガス水道は他に記述があるし、クレジットカードもそう。インターネット料金はNTTフレッツから差し引かれている。やや、もしくはプロバイダ料金か? いや、それにしても高すぎる。 「APヤフー(カ)」を検索窓に打ち込むと、僕の他にも同じ被害にあわれている人がいることが分かった。一人二人どころではない、何百人単位の被害者がいた。「『モモ』の時間泥棒は現実にも存在する」。そんなことを考えると背筋が震えた。 APヤフーは、どうもYahoo!関連の有料オプションが関係しているらしい。Yahoo!アカウントにログインし、ヤフーウォレッ

    「APヤフー(カ)」さんが口座から毎月4389円を引き出していくのを黙って見過ごすわけにはいかない。 - マトリョーシカ的日常
  • 365日毎日ブログを書き続けてきたけど、結局何も起こらなかったよ。 - マトリョーシカ的日常

    無意味な更新作業。 ぷはっ。 とても長い距離を潜水していた気分だ。去年からはてなブログを格的に始めて、ちょうど一年前から毎日記事を更新していた。週に三回の書評と日曜の定点観測と、あとは適当なブログ論とガジェットと平凡な記録。「一年書けばきっと何かが起こるはず……!」そう思っていた。 しかし、全くそんなことはなかった。読者登録者数は増えたが、アクティブユーザーは大体五十人前後で、その中でも僕のブログを毎日読んでくれている人は稀だった。RSSリーダーの購読者も割と多いが、恐らく購読しているだけなのだろう。特に変化はない。アクセス数は上がらず、一年前から1000PV/日が続いている。時折ホットエントリ入りしてPVが増える事があったがそれも瞬間風速であって、常連になってくれる人は少ない。そんなわけで、アドセンスもAmazonアソシエイトの収益も少ない。ひと月にフルーツグラノーラ3個分くらいだ。

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  • 会社自由度高杉ワロタwwww - マトリョーシカ的日常

    めぐりゆく世の中のスピードに追いつけず、翻弄されっぱなしである。舞空術をはじめて目にしたクリリンのように、それはもう驚きの連続である。そこには定理や公式が存在しない。あるのは経験則だけで、「絶対こうなる」というよりも「今までこうだったから、今回は(も)こうなはず」と予測するスタンスが近い。それに僕は戸惑いを隠せないのだ。マスオさんにも負けない「エエェ!?」を心の中で連発する。 僕はいままで長い間、学生として生きていた。そこにはまず問題があり、そして答えがあった。これは正解でこれは不正解。「音楽や美術はどうなんだ」と疑問に思うかもしれないが、それも大差ない。友達と同じ程度によろしくやっていればいいからだ。こんな調子、こんな音、これくらいの体左右揺らし。 大学で研究室に配属されても大きな変化はなかった。確かに「問題を見つける」という点では、自由度は増えたが、専門領域はどんどん狭くなった。同じ研

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  • 【書評】お前ら、ブログなんか書くな!プログラミングも古い!物を作れ!物を作れ!そして物を作れ!/「Makerムーブメント宣言」 - マトリョーシカ的日常

    衝撃。 Makerムーブメント宣言 ―草の根からイノベーションを生む9つのルール (Make: Japan Books) 私たちは、人類史上最大の創造性と知識の創造とイノベーションの爆心地に立っている。 僕は今、とんでもなく素晴らしい時代に立ち会っている。物を作るためのハードルがどんどんと低くなっているのだ。オープンハードウェアのArduinoは3000円足らずで手に入るし、3次元CADのAutodesk123dは無料で入手できる。鉄を削るための工作機械が安価で利用できるスペースが、世界中で増殖している。あと一〇年もしたら、小学生でも簡単にロボットを作れるようになるだろう。 『Makerムーブメント宣言』を読んだ。どこかミサワ的な響きをもつタイトルだが、書いてあることはいたって真面目だ。DIY誌『Make:』から始まった「なんでもつくろうぜ運動」(ハードウェア2.0、Makerムーブメント

    【書評】お前ら、ブログなんか書くな!プログラミングも古い!物を作れ!物を作れ!そして物を作れ!/「Makerムーブメント宣言」 - マトリョーシカ的日常
  • 【書評】シンプルで強力。シュリーマン流外国語学習法。/「古代への情熱」【感想】 - マトリョーシカ的日常

    暑い暑いシティ。 うだるような暑さだ。朝の陽が上がりきっていない時間帯にも関わらず、全身から汗が流れてくる。欲も沸かないが、なんとかバナナとヨーグルトを口にした。今朝はを読まねばならない。気温計は三十度を示していた。 シェリーマンは五十二度の炎天下の中、トロヤで発掘作業を行ったという。彼はホメロスの「イーリアス」「オデュッセイア」で歌われている美しい遺跡は実在したものだと信じ、その存在を明らかにした男である。その根底を支えるのは、ビジネスで稼いだ莫大な富と、十八カ国語をあやつる豊富な語学力、そして夢を信じつづけるあくなき探究心であった。 金と頭脳と心。シュリーマンはそれらのリソースをうまくコントロールし、歴史に残る偉業を成し遂げた。今回紹介する『古代への情熱』は、そんな彼の生い立ちから遺跡発掘、突然の死に至るまでが書かれている。初版1954年。歴史の重みを感じる。 シュリーマン流、外国

    【書評】シンプルで強力。シュリーマン流外国語学習法。/「古代への情熱」【感想】 - マトリョーシカ的日常
  • 机と椅子と本棚があればいい!三万円でつくる書斎。 - マトリョーシカ的日常

    書斎は安い。 一月末にここに越してから、書斎を持つようになった。書斎といっても六畳のリビンクの一区画に机と棚を置いただけだ。しかし、自分の考えをしっかりと巡らせることができる場を持つ事はとても気分がいい。 書斎と聞くと高級なオフィス用品が必要かと思われるが、実際はそうではない。それほどお金を掛けずとも書斎はつくれる。机と椅子と棚。この三つさえあれば十分なのだ。今日は僕の書斎に使っている三種の神器を紹介する。 まずは机。ニッセンでてごろなやつを見つけた。 スリムパソコンデスク(FMC) 通販 【ニッセン】 スリムパソコンデスク(FMC)のハイタイプ90cm幅を買った。はじめは90cmと聞くと「狭いなあ」と感じていたが、macbookを置いても作業スペースを十分に確保出来る。プリンターは下に直置きしている。そんなに使わないし。 棚は無印良品のパルプボードボックスを買った。安いし頑丈だし拡

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  • 書評、読書感想文の書き方 - マトリョーシカ的日常

    100記事以上書いてきたので公開してみる。 去年からブログでを紹介してきたが、いつの間にかその数が百を越えていた。ずいぶん前に「あと百冊書いたらノウハウを公開しようかな」*1と言っていたので、今日は書評の書き方を教えようと思う。 書評に必要な態度 友人にそのを紹介するように書くこと。よく見かけるのが引用文やあらすじをだらだらと書き写して最後に自分の考えを一言二言添えるだけ、というスタイル。友人にむかってあなたは同じことを行うだろうか。 「このやばいよ」 「え?どこが」 「だから〜、ぺらぺらぺらぺら……」 十分後 「っていうわけなんだよー」 これではの面白さが伝わるわけがない。友人に紹介するなら、あらすじと気に入ったフレーズと述べるに留まる方が良い。「それだけでいいの?」と思うかもしれないが、それだけでいい。 ただ、もう少し付け足したいと思う時は次の要素を加えるといい。 書評を書くと

    書評、読書感想文の書き方 - マトリョーシカ的日常
    beth321
    beth321 2014/05/30
  • 読書記録をとるのなら、京大式カードを使いなさい。まじで使いなさい。 - マトリョーシカ的日常

    記録をとる 読書は難しい。しかし、記録をとることはそれよりずっと難しい。僕らは一冊のに目を通すたびに言いたい文脈や、頭の奥に残る風景が積もる。それは都心に降る新雪のようで、積もるたびにすぐに溶けてなくなってしまう。いくら読んだを指折り数えても、アスファルトは以前として灰色のままだ。 人は忘れる生き物だ。それは仕方のないことだ。一部の天才を除いて、見聞きしたことをそっくりそのまま覚えていられる人は存在しない。「それでも僕は、私は覚えていたいんだ」。それなら外部記憶を味方につけよう。PCにバックアップをとるように、人間にもUSBメモリや外付けHDDが必要だ。 何を使えばいいか。京大式カードである。 京大式カードを使った読書記録は、梅棹忠夫が自身の著作である『知的生産の技術』で述べている。 京大式カードとは、B6の大きさに何かの罫線が引かれているカードである。やや厚めで保存も容易だ。見たと

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  • あらゆる教養を学びたいあなたへ贈るおすすめの本12冊 - マトリョーシカ的日常

    ざっくり教養を学べる あと数ヶ月で大学を修了する。単位もとれたし論文もきっと書けるだろう。バイトもサークルも勉学も一通り手をつけた。でも一年くらい前から何か違和感を抱いていた。大学を出る頃にはいろんなことを知っていてその知識を有機的に結びつけられる力や文章力がついているものだと思っていた。でも実際はうすっぺらい人間が一人出来上がっただけだった。理想との現実に大きなギャップがあったのだ。 これではいけないと半年ほど前から腰を入れて書評ブログを書き始めた。から得た知識を自分の中で咀嚼して落とし込むには書評を書くのがいいからだ。いろんな書評を書いてきたがひとつの目標が教養がざっくり学べるのまとめを作ることだった。すなわちこの記事を書くことだ。 さっそく紹介していこう。 哲学 反哲学入門 (新潮文庫) 作者: 木田元出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2010/05/28メディア: 文庫購

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  • 【書評】「聴かずにわかるクラシック」!? でも、おら聴きてぇ!/「西洋音楽史」 - マトリョーシカ的日常

    西洋音楽をざっと眺める書籍 西洋音楽史―「クラシック」の黄昏 (中公新書) 前々からクラシックには興味があった。僕の二人の姉はともに音楽が好きでオーケストラのコンサートを聴きにいったり実家ではクラシックを流したりしていた。 「あ、これはだれだれの曲でー」 「そうそう。あぁいいよねー」 そんな話に僕も混ざってみたかった。しかしクラシックなんてどこから聴けばいいわからないし長いし外国語だしとてもハードルが高かった。金管楽器サークルにでも入ればよかったのかもしれないが。 そうしてかれこれ十年ほど経ってこのに出会った。西洋音楽史。「聴かなくてもわかるなら」そう思って読み始めてみたらほんとにわかった。掴めたという感覚が近いか。今まで名前しか知らなかった人物が歴史ではここらへんに位置しているということが理解できたのだ。 ……だけど。 だけど! おら、聴きでぇ! 聴いて分かりたい! というわけで今回は

    【書評】「聴かずにわかるクラシック」!? でも、おら聴きてぇ!/「西洋音楽史」 - マトリョーシカ的日常
  • 【書評】84歳の教授が哲学をざっくり体系的に語ってくれる本/「反哲学入門」 - マトリョーシカ的日常

    体系的に哲学を学べる 反哲学入門 (新潮文庫) 夏休み直前、もう今セメで生協に入るのは今日が最後になるのだろう。そう思って前から欲しかったを一冊買った。「反哲学入門」。帯と目次から察するに、哲学を体系的に理解できるのようだ。価格は定価で490円。 読んでみたらそのボリュームに驚いた。哲学で有名な人物名が一通り出てきて、彼らの考え方や関係性が分かりやすく解説されているのだ。ワンコインでこれほど濃密な情報に出会えるのはという媒体独自のものだ。理系の僕にとって哲学とはわけのわからない混沌としたもの、というイメージしかなかった。しかしこのによって僕の哲学に対する知識は継ぎ足され、整備され、補強された。 このは筆者が新潮社の記者からインタビューを受け、それに答えたものを文字に起こし、後に修正を加えたものである。そのため何度か同じことを言っていたり、話の内容があちこちへ飛んだりする。しかし話

    【書評】84歳の教授が哲学をざっくり体系的に語ってくれる本/「反哲学入門」 - マトリョーシカ的日常
  • 無印で買った315円のブックカバーが想像以上に使いやすかった - マトリョーシカ的日常

    ブックカバーが欲しかった 僕は書店で必ずカバーをつけてもらうことにしている。が傷つくと売るときの査定に響くし、やっぱりきれいにを扱いたい気持ちがあるからだ。そして一回読んだはカバーを外して、背表紙が見えるようにしている。棚に自分の気に入った背表紙がずらりと並ぶ姿は壮観だ。 しかし再読するときにまた書店のカバーを使う訳にはいかないので、長い間ブックカバーがほしいなーと思っていた。でも良いものは高いし、安いものは使いづらそうなイメージがあった。 無印良品ネットストア そこで無印良品である。先日ひさしぶりに行ってみたらなんとブックカバーが315円で売られていた。新書サイズもあってそちらは350円。茶色と黒の二種類があった。少し迷って茶色を購入。 使ってみると思いのほか質感がいい。やや紙っぽいがぺらぺらではなく、しっかりとした厚紙を触っている感覚だ。まわりと取り囲む縫い目がよりオシャレにみ

    無印で買った315円のブックカバーが想像以上に使いやすかった - マトリョーシカ的日常
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