「レディース・エンド・ジェントルマン!! WQHDモデルが799ドル!」 ちょっとテンションの高いアジア版スティーブ・ジョブズ――。そんな風に描写したくなるその男は声を張り上げ、大きな身振り手振りでニコニコと自社製品を紹介し続けた。 これは2015年1月上旬にアメリカのラスベガスで行われた世界最大規模のデジタル系展示会「コンシューマー・エレクトロニクス・ショウ」(CES)での一幕だ。薄型ラップトップPCでタブレットとしても使える「Chi」(氣)シリーズを世に問うたのは、台湾ベースのPCベンダー「ASUS」(エイスース)の会長で、創業時期の初期メンバーでもあるジョニー・シー(Jonny Shih:施崇棠)氏だ。 「Chi」(気)という名前には、Air(空気)よりも軽いというニュアンスが込められていて、MacBook Airへの対抗心むき出しにジョニーは自社製品を世界に売り込んだ。 プレゼンで