日本に輸入されるオリーブオイルの半分近くのシェアを占めるイタリアでは、最大の産地、南部のプーリア州でオリーブの木に病気が広がり、政府が特産品への影響を防ごうと、非常事態を宣言し、対応に追われています。 プーリア州では、オリーブの畑のおよそ13%、100万本の木が感染したとみられ、このうち4000本を育てている農家のビンチェンツォ・パスクッツォさんのオリーブ畑では、25%が枯れ木のようになり、オリーブの実がならなくなっているということです。地元では、この病気に加えて、去年、天候が不順だったことからオリーブオイルの生産は前の年に比べて30%減少し、価格は倍になっているということです。 イタリア政府はことし2月に非常事態を宣言し、検査態勢を強化しているほか、今月半ばからは、被害が広がるのを防ぐため、感染した木を取り除く措置に踏み切りました。しかし、農家の反発でこうした措置は計画どおりに進んでおら