東京・両国の国技館に飾られている大相撲の優勝力士の額は、都内の85歳の女性が、60年以上にわたって白黒写真の上に絵の具で色を塗る方法で作ってきましたが、このほど引退することになり、今場所の優勝力士の額からはカラー写真が使われることになりました。 優勝力士の額は、畳5畳分の大きさで、国技館の天井近くに直近の32場所分が飾られています。 この額は、東京・世田谷区の佐藤寿々江さんが、白黒写真に油絵の具で色を塗る方法で作ってきました。 85歳の佐藤さんは、昭和26年から去年まで62年間にわたって、およそ350枚を作ってきましたが、このほど引退することになりました。 佐藤さんは「優勝力士の額を作る仕事は、私にとって人生そのものでした。寿命のかぎり仕事をしたいのですが、体力に自信がなくなりました。これからは、新しい時代のものを作ってほしいと思います」とのコメントを出しました。この額を贈っている新聞社に