事件は、1通の間違いメールから始まりました。 そのメールを送った直後、社内各所からのお叱りメールが、私の受信箱を埋め尽くしたのです。送信8分後には、副社長2人、部長3人、直属の上司から返信があり、電話も2本かかってきました。 そのメールのタイトルは、「トレーニングに関する簡単な質問」。何の悪気もなく送ったのに、最悪の事態を招いてしまったようなのです。その職場で働き始めて、1カ月もたたないころのことでした。当時の私は、社内の政治的な関係で、トレーニングという言葉が繊細な話題であることを知りませんでした。 幸い、そのときは私の上司が介入してくれて、事なきを得ました。「ロビーは意図してこのメールを送ったのではない」と、各所に伝えてくれたのです。その魔法のようなひとことで、私が起こしたドラマは、終焉を迎えることができました。 この記事では、経験から学んだ、社内の政治をうまく行き抜く方法をお伝えした