行政や企業が保有するデータの公開が今の流れ「オープンデータ」が世界的に注目を集めている。これは、行政や企業が保有するデータを広く公開して、そのデータを誰でも活用できるようにすることで、経済が活性化され、暮らしが便利に安全になり、社会がよりよいものになることを目指す。そんなムーブメントだ。日本では昨年6月に「世界最先端IT国家創造宣言」が閣議決定され、2015年度末までには、他の先進国並みに公共データを公開することを目的とすることが確認された。 東京大学大学院情報学環 教授 YRPユビキタスネットワーキング研究所 所長である坂村健氏のプレゼンテーションでは、Live train map for the London Undergroundというロンドン地下鉄マップが「公共交通分野におけるオープンデータ化」の好例であると報告されている。 これはロンドン市交通局が公開した地下鉄列車位置のオープン