思えば我々はいつからWASDのキーを使ってゲームをプレイしているのだろう。 その昔、パソコンでゲームを遊ぶと言えば、自機を動かすためのキーはテンキーの2468であった。テンキーは数字が規則正しく並んでいるので、数字の2468を割り当てると上下左右の移動に都合がいいのだ。しかし、WASDはそうではない。手もとのキーボードを眺めても分かる通り、微妙にずれているし、少なくとも2468のように十字形に並んではないない。どちらかと言えば凸型だ。 2468のキーを使ってゲームをする慣習は、PC-8801時代、PC-9801時代と続いた。しかし、ターニングポイントが訪れるのはDOS/V機が台頭し始めてからだ。初めて自作したDOS/Vマシーンは、フルキーボードだったのでテンキーはついていたが、それでも2468でゲームをしたことはほとんどなかった。その頃使っていたのは、カーソルキーだ。矢印で上下左右を指し示