BDに一本化された次世代光ディスク 米国の金融危機から始まった世界的な景気停滞により、ビッグスリーと呼ばれる米国自動車大手3社が深刻な経営難に陥るなど、自動車産業はかつて経験したことのない厳しい不況に見舞われている。この余波は、IT関連の機器を製造するメーカー各社にも例外なく押し寄せており、どの企業も生産ラインを縮小したり、事業そのものから撤退したりといった施策を進めざるを得ない状況だ。 2008年になって、最初に流れた大きな「撤退」のニュースと言えば、東芝が発表したHD DVDからの撤退だった。HD DVDは、「ポストDVD」というべき次世代光ディスク規格の1つであり、DVDフォーラムのお墨付きを得て、東芝とNECが中心となり開発を進めてきた。一時は、パラマウントピクチャーズやワーナーブラザーズなどの大手映画会社、あるいはマイクロソフトやインテルなどのPC関連ベンダーがHD DVDを支持
![2008年 情報通信産業「撤退」絵巻](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/7c55a59355687ef8f253bd74e539c288ebd34f31/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimage.itmedia.co.jp%2Fenterprise%2Farticles%2F0812%2F13%2Fhddvd.jpg)