大勢のファンに見送られて名鉄神宮前駅を出発する7000系パノラマカー最終電車=26日午後9時40分、名古屋市熱田区 日本初の前面展望車両として知られる名古屋鉄道の7000系パノラマカーが、車両老朽化で26日を最後に定期運行から外れることになり、名古屋市の神宮前駅で同日夜、多くの鉄道ファンや市民が最終電車を見送った。 パノラマカーは最前部の2階に運転席、1階に座席を置いた画期的なデザインで昭和36年にデビュー。正面の車窓から進行方向の風景を楽しめるため、47年間にわたり多くの鉄道ファンに愛された。 4両編成の最終電車は満員。約400人が待ち構える神宮前駅に赤い車両が到着すると、一斉にカメラのフラッシュがたかれ、ホームは「ありがとう」と叫ぶ声や拍手に包まれた。 名鉄はイベントでの臨時運行や、見学用車両の保存を計画している。7000系以外の一部の特急では前面展望車が残るという。