新大阪駅に入る500系「のぞみ」=大阪市淀川区、南部泰博撮影新大阪駅に入る500系「のぞみ」=大阪市淀川区、南部泰博撮影 来春で東海道区間(東京―新大阪)から姿を消す見通しとなっている新幹線500系車両。現在は「のぞみ」として同区間を2往復するが、11月10日から、ついに1往復だけに減らされる。速さを追求したくさび形のスマートな車体で、「男前」とも称されてきた。「500系のぞみ」の「引退秒読み」を残念がるファンは多い。 大型連休初日の19日、JR新大阪駅。ホームに入った東京行きの「のぞみ28号」の500系に、兵庫県宝塚市の小学3年、周川浩司君(9)がカメラを向けていた。1人で東京の親類宅へ向かうのに500系を選んだ。鉄道ファンで、「一番乗ってみたい新幹線だった」と、何度もシャッターを切った。 500系はJR西日本が開発し、97年3月に山陽区間(新大阪―博多)でデビュー。日本初の時速3