福岡市直下を走る「警固断層」の調査を進めている福岡市は4日、同市中央区の調査現場で警固断層の一部を確認し、約8000‐9000年前に断層が動いた跡とみられる約50センチの地層のズレも見つかったと発表した。同市内で警固断層の活動が確認できる地層が現れたのは初めて。専門家でつくる市の検討委員会は今後、断層のズレで発生するとされる市直下型地震の発生予測のため地層を分析する。 断層が確認されたのは、同市中心部にある「浜の町公園」の地下8‐9メートル。市は、同公園下に警固断層があるとみて10月から掘削。約7000年前の地層「博多湾シルト層」の下に、約9000年前の「住吉層下部」と約4000万年前の基盤岩が隣り合っている部分を発見。市は、住吉層下部と基盤岩が接触している面が、警固断層とみている。 今回の現場では、住吉層下部は基盤岩と接触する部分で約50センチ盛り上がっており、検討委の委員長で、西南学院