日本人研究者が中国へ研究活動の拠点を求める動きが注目されている。中国政府が優れた研究者を世界各国から招致しているのに加え、日本国内の大学などでは研究ポストが見つかりにくい事情もある。若手を中心に待遇改善を検討する必要がありそうだ。【関連記事】科学研究の危機どう克服 若手に挑戦の自由を中国、科学論文数で首位 研究開発でも米国と攻防沖縄科技大学長のいらだち 伸びぬ政府研究開発投資「日本で働きたかったがポストがなかった」。中国・浙江大学教授で霊長類の脳の遺伝子を研究する高畑亨氏(43)はこう打ち明ける。2005年に日本の総合研究大学院大学で博士号を取得後、08年から米国バンダービルト大学で博士研究員として研究を続けた。13年ごろから日本へ帰国しようとポストを探したが、かなわなかった。海外も含めて探したところ見つけたのは
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