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ブックマーク / snow-man.cc (2)

  • かまくら

    例えば、クリスマス・イブの夜に出産に臨む夫婦の話。 男の子は祈る。灯りの落ちた暗い病棟の廊下のソファで、汗ばむ両掌を合わせながらひたすらに祈り続ける。 簡単な手術ではない、とは医者にさんざん聞かされた。出産がイブに重なったのも偶然ではない、これ以上遅くなると命に関わるとそう言われたからだ。もしもの時の覚悟だけはしておくように、とも釘を刺された。でもそんな覚悟ができるほど男の子の心は強くなかった。最悪の事態なんてもの、想像するだけで胸が張り裂けそうになる。だから男の子は祈る。女の子の無事を。きっともうすぐ産まれてくるはずの子供の無事を。ただ目を閉じて祈り続ける。 ──欲しいものなんでも一つだけ、言ってごらん? クリスマスの夜、サンタさんが、プレゼントしてくれるかもしれないよ。 男の子が子供の頃、年末が近づくと母親はいつも笑顔でそう言ってきた。でも男の子は一度として自分がそのとき当に欲し

  • かまくら - この話の教訓は二つある。一つは「2chの噂はあてにならない」ということ。もう一つは「『馴れ合いが嫌いだ』とか言っている奴は大抵馴れ合えなかった辛い過去を持っている」

    馴れ合いで思い出したことだけど、僕は確かに開設から「日記でオフレポをあまり書かない」という方針こそ貫き通していたものの、オフそのものには毎週末ごとに節操なく出ていた時期があった。2000〜2001くらいかな? 開設して半年から一年、誰もが感じるサイトやってて一番楽しい時期ね。この時期に知り合った女の子はちゃんと数えたことないけど、「一回会っただけ」というレベルも入れていいなら50人前後だと思う。今の常識で照らすと意外に少なく感じるだろうけど、当時のテキストサイト周辺のナオン人口の少なさを考えたらこれは結構な数字。というか、もう時効だろうから言うけどこの頃の僕はネゲットに取り憑かれた飢えた狼って感じだった。とにかく女の子と知り合ってあわよくばSEXして童貞捨てたい。それだけが原動力で日記を毎日更新していた。我ながら最悪の動機だったよなーと思う。今もそんなたいして変わっちゃいないんだけどさ。

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