今年は、日本共産党史上最大の汚点である〝コミンフォルム批判〟から丸70年という節目の年だが、党大会でほとんど言及されなかったことに甚だ違和感を覚える。当時の事件さえなかったかのように基本政策の変更も打ち出すならば、この辺りで〝りべらる党〟にでも党名を変更するべきではないか。 党大会の、三つの焦点 日本共産党が、1月中旬に会期5日の第28回党大会を開いた。 今回の大会の焦点は、三つあるとされていた。90歳に達した不破哲三〝院政体制〟の幕を引き、名実ともに志位和夫主導体制に切り替えられるか。低迷を続け、高齢化が進む党の現状を、どういう目標のもとで再建・活性化していくか。そして、来年秋までには行われる次期総選挙に向けた、野党共闘態勢の構築と、共産党独自の躍進を、どう両立させるか。この三点だ。 これらについて、大会は一応の答えを出した。第一点では、超高齢の不破がなおも中央委員に名を留め、志位時代の