政治学の文献では古くから中産階級を民主化の担い手、独裁制の抵抗勢力として位置づける議論があり、高所得者でも、低所得者でもない彼らを穏健派の基盤、政治の安定化に欠かせない存在と見なしています。政治学者ブリン・ローゼンフェルドはこの古典的な見方に挑戦しています。 彼女の著書『権威主義的中産階級(The Autocratic Middle Class)』(2021)は、ロシアやベラルーシなどの旧共産圏の国々で多くの中産階級の人々が権威主義体制の支持者として振舞っていることを指摘し、その理由をミクロな視点で説明しています。それによると、中産階級の政治態度は必ずしも一様に民主化を求めるとは限らず、家計収入を公的部門に依存する個人については、体制の忠実な支持者となっていくとされています。 Rosenfeld, Bryn. (2021). The Autocratic Middle Class: How
ダイヤモンド社と共同で行なっていた「海外投資の歩き方」のサイトが終了し、過去記事が読めなくなったので、閲覧数の多いものや、時世に適ったものを随時、このブログで再掲載しています。 前回は「あなたの一票には意味があるのか?」をアップしましたが、今回はリバタリアンの経済学者ブライアン・カプランの『大学なんか行っても意味はない? 教育反対の経済学』(みすず書房)を紹介します。原題は“The Case Against Education; Why the Education System Is a Waste of Time and Money(「教育」を被告人とする訴訟事例 教育システムが時間とカネの無駄である理由)”。(公開は2021年5月20日。一部改変)。 ********************************************************************
経済的独立すなわち自由は、世の中の仕組みを正しく理解し、最適な人生の戦略をデザインすることで、もっとも確実に達成できる。 世の中(世界)はどんな仕組みで動いているのだろう。そのなかで私たちは、どのように自分や家族の人生を設計(デザイン)していけばいいのだろうか。経済、社会から国際問題、自己啓発まで、さまざまな視点から「いまをいかに生きるか」を考えていきます。質問も随時受け付けます。 橘 玲の最新刊『幸福の「資本」論 あたなの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」』好評発売中! 「幸福な人生」を送るために幸福を定義すると基盤となるのは3つの資本。その組み合わせで8つの人生パターンが考えられる。あなたが目指すべきはどの人生パターンか? ダイヤモンド社から発売中!(1,650円 税込) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【DIAMOND PREMIU
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