■「ラフ・ガイド・トゥ・ザ・ミュージック・オブ・ジャパン」 英国の音楽ジャーナリスト、ポール・フィッシャーさんが制作したオムニバスCD「ラフ・ガイド・トゥ・ザ・ミュージック・オブ・ジャパン」(リスペクトレコード)が面白い。 「日本の音楽へのざっくりとした案内」とでも訳せるこのCDに収録されているのは、いまの日本ではやっている音楽とは一線を画したものがほとんど。フィッシャーさんにとって、日本にあふれるR&Bの影響を受けた楽曲は“クール”ではないらしい。 「日本には『灯台もと暗し』という言葉があるでしょう。外国人だからこそ発見できる価値も多いと思います」 フィッシャーさんは1962年、ロンドン生まれ。幼いころにキンクスとビートルズに出会い、以後プログレ、グラム、ディスコ、パンク、ニューウエーブと、一通りロックを体験したのち、18歳でワールドミュージックの魅力に取りつかれ、ついには自分でワールド