職場での悩み事から入る。 とある、世に言う「大会社」の、そのまた「事業会社」の「子会社」が出来ると、そこに事務仕事の担い手で行く、という会社員生活をしてきた。といっても、通算36年のなかで、そういう境遇ではなかった8年を除き、いまいるところで4社めである。1会社に平均して7年いたことになる。経理の方法やら、それを日常のサイクルに定着させることやらがあるので、これでも短いかもしれない。かつ、会社にとってこんな空気のような仕事だから、評価もされることはない。人間的に卑屈だ、ということも相まってだろうし、部下を抱えられるような性格でもないので、万年ヒラ社員で、出世にも無縁である。が、そんなことは悩みにはならない。妻もいて子供も出来てバリバリな気持ちがちょっとだけ湧いた時期には、少しは出世欲もあった気がするが、それでも社員旅行の途中で妻から「(赤ん坊だった)子供が熱出しちゃった、帰って来て」と電話