製鉄所での鉄鋼の生産には大量の水が必要といわれます。北九州市八幡製鉄所の操業が開始された当時、鋼鉄1トンの生産には200トン以上の水が必要といわれていました。そのため八幡製鉄所では創業当時から鉄鋼生産に必要な水の確保へ注力し、製鉄所構内だけにとどまらず、製鉄所ちかくの大谷地区や大蔵地区にも貯水池がつくられました。 八幡製鉄所は、さらに遠賀川にまで水を求めました。遠賀川から水を引くためにポンプ場設備もつくられました。 世界遺産に登録された遠賀川ポンプ場 場所:福岡県中間市土手ノ内 座標値:33.811098,130.706813 これら数多くの水源地のひとつに、河内(かわち)貯水池があります。八幡製鉄所の第三次拡張計画にもとづき建設されたのが河内貯水池です。河内貯水池は八幡製鉄所第三次拡張工事の一環として、1919年(大正8年)5月に着工され、1927年(昭和2年)3月に完成したアースダムで