「ビットコイン」の生みの親であり、「サトシ・ナカモト」という偽名の背後に隠れた謎の人物。その正体に迫る精緻な調査の結果、ある有力な候補が浮上した。米紙「ニューヨーク・タイムズ」の記者たちがまとめた、その根拠となる4つの重要な点とは──。 インターネットの片隅に9ページのホワイトペーパーがひっそりと公開され、世界初の暗号資産が世に送り出されてから17年が経つ。いまやビットコインは、金融界の主流として定着するまでに成長した。 だが、その発明者の正体はいまだ謎に包まれており、「サトシ・ナカモト」という有名な偽名の背後に隠されたままだ。 筆者は1年以上をかけてサトシの正体を調査し、数十年前の膨大な投稿を精査した。データ解析を駆使した同僚ディラン・フリードマンの協力を得て、英国人の暗号学者アダム・バック(55)がサトシであることを示す数々の証拠を積み上げたのである。

