自民党の谷垣禎一総裁が、妻佳子さんの地元葬への弔問を菅直人首相から打診され、断っていたことが30日、分かった。谷垣氏は同日の記者会見で「東京から遠く、ほぼ1日をつぶすので、一国の政治の責任を負う首相においでいただくのは恐縮だ」と説明したが、同党の浜田和幸参院議員を引き抜かれたしこりを指摘する声もある。 佳子さんの地元葬は7月2日に京都府福知山市で営まれる。日程は27日に公表され、首相からの打診は民主党職員を通じて29日にあったという。浜田氏の総務政務官就任に自民党は強く反発しており、同党ベテラン議員は「いくら何でもタイミングが悪い」と首相にあきれている。 地元葬には自民党の大島理森副総裁、古賀誠元幹事長、民主党の岡田克也幹事長、公明党の白浜一良副代表らが弔問する予定。7月6日には東京都内で「お別れの会」も開かれる。【佐藤丈一】