「…フランスで開催されているヨーロッパ最大級のマンガイベント・第46回アングレーム国際漫画フェスティバルにて、「うる星やつら」「らんま1/2」「犬夜叉」などで知られる高橋留美子が最優秀賞(le Grand Prix)を受賞した。」(https://natalie.mu/comic/news/317259) これへの祝福コメントの中に、「高橋作品とはどこがすごいのか」「どのような影響をもたらしたのか」という考察や回想が、べつの漫画家の方や識者から出ています。それらを中心にしつつ。
日本の漫画が人気なフランスだが、いわゆる少女漫画の作品はまだあまり知られていない。そんななか、フランスで1月末に開催されたアングレーム国際漫画祭に合わせ、大規模な萩尾望都回顧展がアングレーム市美術館で開催された(2024年3月17日まで)。これを受け、仏紙「ル・モンド」がオンラインで萩尾にインタビューをしている。 戦後日本の漫画界の立役者 萩尾望都の50年以上に及ぶ創作活動から生まれた作品の数々に目を通すと、痛感することがある。それは、フランスが世界有数の日本漫画消費国を自負するわりに、日本の漫画の受容においてすっぽりと抜け落ちてしまっている部分があることだ。 これは萩尾だけに限った話ではないが、フランスでは、日本の著名女性漫画家の作品の多くが出版されていないのだ。1972~76年に描かれた萩尾の初期の名作『ポーの一族』のフランス語版が出版されたのは、2023年に過ぎない。 1949年生ま
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く