オーストラリアのアボット首相は、オーストラリアの若者が過激派組織IS=イスラミックステートに戦闘員として加わるのを防ぐため、過激な思想を掲げる組織などに対する取締りを強化するなど、新たなテロ対策を発表しました。 アボット首相は23日、首都キャンベラで連邦警察の幹部らを前にテロ対策について演説を行い、「テロ行為がこれ以上起きないと約束することはできないが、われわれはテロの脅威を決して過小評価しない」と述べ、対策を強化する方針を明らかにしました。 そのうえで、アボット首相は、過激派組織ISに参加しているオーストラリア国籍を持つ若者は少なくとも110人に上るとして、こうした戦闘員がオーストラリアに戻り、テロの脅威となることを防ぐため、二重国籍を持つ人の場合、オーストラリア国籍を剥奪することができる法律の改正を目指す考えを示しました。 また、若者のISへの参加を食い止めるため、過激な思想を掲げる組