ご当地グルメの餃子と言えば、大定番が宇都宮。そして対抗馬が浜松といったところだ。この2大巨頭がしのぎを削る餃子業界で、三重県津市から強烈なニューカマーが殴り込みをかけてきた。そう、「津ぎょうざ」である。 利便性追求で誕生した巨大揚げ餃子 宇都宮にしろ浜松にしろ、ご当地グルメとは言え「餃子」は完成された料理なので差別化が難しい。しかし、ルックスで言えば、この「津ぎょうざ」の個性は群を抜いている。まずは現物を見てほしい。長さは優に15cmはある。普通の餃子と比べれば、その規格外のサイズは一目瞭然。巨大なのだ。 そんな「津ぎょうざ」のルーツは、何と学校給食。津市内の業界で組織されている「津ぎょうざ協会」によると、津市教育委員会の栄養士さんによって考案され、昭和60年(1985)頃から給食で提供されているそうだ。 学校給食はとにかくスピーディーに大量に作れる料理じゃないとダメだ。ましてやひとり何個