韓国政府は、17歳以上の外国人を対象に、入国時の指紋採取と顔写真の撮影を義務付ける新たな出入国管理制度を8月から導入する。11月にソウルで開催される20カ国・地域(G20)首脳会合を前に、テロリストの入国を防ぎ、外国人犯罪の増加に歯止めをかける狙い。年間約300万人が訪れる日本人も対象となる。 韓国法務省によると、新制度では入国審査時に両手人さし指の指紋をスキャナーで採取。顔写真も撮る。外交・公用での入国者には適用されない。韓国では2003年、1年以上の滞在者に指紋登録を義務化した外国人指紋登録制度を廃止。このため、過去に罪を犯した外国人が、改名して再入国するケースなどが指摘されていた。(共同)