1989年、まだインターネットが登場しない頃、士郎正宗作のSFコミック『攻殻機動隊』は世に出た。この漫画を核とし映像化されたのが劇場版『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』『攻殻機動隊 ARISE』といった作品群だ。どの作品も参加したクリエーターの色が良く出ており、日本のみならず世界中で愛されている作品だ。 様々な戦火を経験し、人の意識をコンピューターに接続する『電脳化』、サイボーグのような身体をつくる『義体化』など高い科学技術を持つ、われわれの知らない21世紀。そんな世界でサイバー犯罪に立ち向かう公安9課、通称“攻殻機動隊"に属する主人公・草薙素子や相棒バトーらの物語が『攻殻機動隊』シリーズだ。日本だけではなく世界にも通ずるサイバーパンクな世界に足を踏み入れるためのシリーズ作を、これより紹介していこう。
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