中国主導で設立されたアジアインフラ投資銀行(AIIB)が16日、韓国済州島で2度目の年次総会を開き、地球温暖化対策に結びつく投融資に注力していく方針を打ち出した。米国が離脱を表明した温暖化対策の国際的枠組み「パリ協定」を推進するためだ。 気候変動問題への対応では、中国が牽引(けんいん)役としてグローバル規模に期待されており、パリ協定堅持を掲げる欧州の参加各国・地域などの声に応えた形だ。 「AIIBにはパリ協定を推進し、支持するという重要な役割がある。参加国が将来、二酸化炭素排出を減らす支援に力を入れる」。この日にあった総会の開幕式で、金立群総裁はこう強調した。具体的には、温暖化ガスの排出が少なく、安全な発電施設への投融資に重点的に取り組む。 「パリ協定」では、中国と欧州連合(EU)が全面履行すると合意。AIIBによると、加盟国・地域すべてがパリ協定に署名しているため、気候変動対策で協力しや