みなさんはきっとどこかで、とても写実的に塩ジャケを描いた縦長の油絵をみたことがあるにちがいない。縄でぶらさげられ、半身の一部を切り取られて赤い身がみえる、そんな鮭図を。 何のためにここまでリアルに塩ジャケを描きこまなければいけないのだろうか、と不思議に思いながらも、塩ジャケに寄せる画家の熱い想いが伝わってきて、感動した覚えがあるのではないだろうか。じつはこれには、「西洋画事始め」ともいえる興味深い話がある・・・ 塩ジャケを描いた図は、10枚以上もあるといわれ、明治の初めに制作された。描いた画家も一人ではないと考えられるが、すくなくとも元祖は高橋由一という日本人洋画家である。そこに実物があるのかと勘違いしてしまうほどリアルな油絵を制作することは、西洋美術の長い伝統になっていたが、幕末の頃、その西洋画を見て、日本美術にない生々しいほどのリアリティーに驚いたのが高橋由一だった。江戸の洋書調所画学
道南SL最後の勇姿 Xマスファンタジー号 25日ラストラン (12/19 16:00) 大沼公園駅に到着したSLにカメラを向ける大勢の鉄道ファン(国政崇撮影) 【函館】大きな汽笛を鳴らし、煙を吐きながら函館―大沼公園間を走る「SLはこだてクリスマスファンタジー号」。レトロな雰囲気が人気の観光列車だが、JR北海道は、春と夏の「SL函館大沼号」を含め、本年度いっぱいでの休止方針を打ち出しており、この冬で見納めになる見通しだ。今季は6日から土日曜の運行をスタートし、クリスマス間近の20日からは毎日運行を始める。25日のラストランを前に、多くの乗客でにぎわう列車を取材した。 「カランカラン」。SL専用の制服を着た車掌の木下啓介さん(26)が、発車を知らせるハンドベルを鳴らす。機関車が「ボッボッ」と大きな音を立てて走り始めた。 乗り合わせた大学生山口博之さん(19)は、来春で廃止される寝台特急「トワ
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