『なんとなく、クリスタル』を読まずに商品開発もマーケティングも語れない 描かれているのは消費ではなく、人生だ<仕事ができる人は小説を読んでいる。> 坂口 孝則 ◎今回取り上げる本:『なんとなく、クリスタル』『33年後のなんとなく、クリスタル』(田中康夫) テレビなどで流行を解説するとき、つねに私は悩んでいる。たとえば、新たなテクノロジーによって生まれた商品を説明するならいい。また、市場規模などの定量的なデータ解説であれば、まだいい。 しかし、消費者心理なる、たまゆらなものを解説するとき。「最近の若者は」とか「消費者の変化が」とかいう際に、潮流をあまりに恥ずかしげなく語る論者は疑ったほうがいいと私は思う。 なぜなら、2500年前の古典をいまだに読んで感心できるということは、人間の根源はさほど変化していないと思えるからだ。たとえば、高度成長期が終わり停滞の時期から、「私は何をやりたいのか」と内
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