■バーチャロンのデバッグ ドワンゴは SEGA のドリームキャストソフト、バーチャロンオラトリオタングラムの通信部分を担っていた。 ドリームキャストの通信機能を使って全国のプレーヤーが自宅に居ながらバーチャロンの対戦ができる画期的システムだった。 対戦相手を見つけるゲームロビーがあり、部屋を作って対戦相手を待つ。対戦相手が見つかったらゲームが起動され KDDI の専用回線を通して通信対戦が行われた。 当時のインターネット回戦では通信ラグが大きかったため、電話回線を使って専用回線にダイヤルアップしていたのである。 自分は当時、入ったばっかりだったので主にデバッグ作業の手伝いをしていた。 学生時代にゲームデバッグのアルバイトをしていた経験が活き、際どいタイミングでしか発生しないバグの再現や、普通こんな行動しないだろってパターンをしらみつぶしに調べあげた。 バグを見つけたらバグ報告シート(紙)に