花王は商品ラインを一本化 花王が「アタックZERO」を開発した背景は、洗濯環境の変化。とりわけ吸湿発熱などの機能性を売りにした化学繊維の増加だ。化学繊維を使ったスポーツウエアなどでは、皮脂はもちろんのこと化粧品などの油分が付着すると従来の洗濯洗剤では汚れ落ちが悪いという。くしくもこれは、P&G(プロクター・アンド・ギャンブル)が「アリエールジェル プラチナスポーツ」を開発した背景とほぼ同じだ(関連記事「スポーツウエアを強力消臭 P&G新アリエールは高額商品で勝負」)。 開発の背景が同じにも関わらず、花王とP&Gのマーケティング戦略には大きな違いが見て取れる。一番の違いが新商品の位置づけだ。P&Gはアリエールジェル プラチナスポーツを商品名にある通り、「スポーツウエアに特化した洗濯洗剤」と位置づけ、従来商品と併売する。一方の花王は、30年以上洗濯洗剤でトップシェアを続けるアタックをアタックZ