期末になると上司と部下の間で、評価面談が実施される。評価を上司から部下へ言い渡すだけという会社もあるが、上司と部下ですり合わせる面談をする会社も増えてきた。評価を部下に納得してもらい、次の期間にさらにがんばってもらうためだ。 しかし、これがうまくいかない。上司はC評価だといい、部下はB評価だと反論し、かみ合わないまま時間が過ぎていく。結局、最後はすり合わせができないまま、上司の評価のまま決定される。次の期間にさらにがんばるどころか意欲を低下させてしまうわけだ。 上司側に聞くと、「自己評価は甘くなるのが当然だ」「評価するのは上司が上司たるべき権限だ」「そもそも評価を部下とすり合わせることがおかしい」……というような、すり合わせすることに内心納得していない様子がうかがえる。 一方、部下の側からは、「自分のことは自分が一番わかっている」「上司は部下をよく見ていない」「評価面談になると、上司と部下