日本人は毎日、1人当たり約6kgのCO2(二酸化炭素)を排出している。3600kgは、約1年半の排出量に相当する。 省エネ性能を売りにするエアコンに、なぜ、消費者が購入をためらうような情報を表示するのか。 ダイキンの岡田慎也・執行役員はこう語る。「ネガティブな情報を開示することで、今後エアコンを売りづらくなるのは事実だ。しかし、逃げずに問題を見据える必要がある」。 問題とは、家庭用エアコンが構造的に抱える「負」の側面のことだ。 家電リサイクル法の限界 エアコンを省エネ化するには大きく2つの方法がある。 まずは、コンプレッサーなど部品の消費電力を抑えること。しかし「こうした方法は長年の技術改良により、限界に近づきつつある」と日本冷凍空調工業会の岸本哲郎・専務理事は語る。 そこで各社が力を入れているのが、ヒートポンプ性能の向上だ。空気中の熱を有効活用することで、エネルギーの利用効率を高める技術
文献ゼミでエネルギー問題について二人が発表する。 一人は石油枯渇、一人はハイブリッドカー。 環境問題は女子学生の好む主題であるが、私はあまり好まない。 理由の一つは「複雑な問題に対して単純なソリューションを対置する」態度が広く採用されているからであり、理由の第二はそう指摘するとすぐに怒り出す人が広く分布しているからである。 そういう種類の人間がダマになっている論件に近づいても、あまりいいことがないので、敬して近づかないのである。 しかし、今回の発題者たちは二十歳前のイノセントな女子学生たちである。 せめて彼女たちには「複雑な問題を複雑なままに扱うこと」のたいせつさを教えておきたいので、いくつかのトピックをランダムに提示する。 その一。 私たちの世代は子どものころに「日本のエネルギー源は水力発電で得られる」と社会科の教科書で習った。 日本は急峻な山地に覆われ、雨量も多い。水力発電として、これ
プランB3.0―人類文明を救うために[評者]中嶋真美・玉川大学准教授 2009年6月24日 タイトル プランB3.0 人類文明を救うために 著者 レスター・ブラウン 出版社 ワールドウォッチジャパン この本を購入する タイトル 自然再生―持続可能な生態系のために 著者 鷲谷いづみ 出版社 中央公論新社 この本を購入する タイトル 沖縄珊瑚海道 著者 中村 征夫 出版社 アスペクト この本を購入する 「チャーリーズ・エンジェル」という映画をご存じだろうか。アメリカのテレビドラマとして注目され、その後、キャメロン・ディアス、ルーシー・リュー、ドリュー・バリモアといった大物ハリウッド女優達の主演でリメイクされ、映画版が公開された。 私はとくに、第2作目の「チャーリーズ・エンジェル・フルスロットル」の冒頭シーンが好きだ。敵地に乗り込み、囚われの人質を救い、いざカッコよく脱出しようとしたが、想定外の
オバマ政権をはじめ、各国の環境政策で注目を高めている「スマートグリッド」(次世代送電網)。すでに、オバマ政権はスマートグリッドに約1兆1000億円の予算をつけており、今後は網構築が大きく前進するとみられる。スマートグリッドとは名前の通り「賢い」送電網である。従来の電力網では、発電所で発電された電気は、送電線や変電所、配電線などを通り、家庭やオフィスなどに向かって送電される。 スマートグリッドは、これまでの発電所から消費者へという一方向だった流れを双方向にするところに特長がある。IT技術を駆使することで、消費者の電力需要情報などを把握し、需要と供給をマッチングさせることが可能になる。電力を必要としている人に効率的に供給する点がメリットの一つだ。 スマートグリッドは地球温暖化対策にも効果的だ。現在、太陽光発電や風力発電は天候次第で発電量が変わり、電圧が不安定になるという欠点がある。今後、発
日産自動車が、日米で来年から発売する電気自動車(EV)に、長時間の充電が不要なEVシステムを搭載することが3日、分かった。EVはバッテリーへの充電時間の短縮が課題の一つだが、バッテリーそのものを交換する方法を採用する。現在の技術では通常の充電器を使った場合、フル充電まで数時間、急速充電器でも数十分かかるが、数分でフル充電したバッテリーと交換できるという。ガソリン車の給油とほぼ同じ時間で、日産ではEVの普及に弾みがつくとみている。 [図でチェック] 自動車用電池をめぐる提携 バッテリー交換システムは、米ベンチャー企業のベタープレイス(カリフォルニア州)が開発した。車体を持ち上げ、底部に搭載したバッテリーを機械を使って取り外し、充電済みのバッテリーと交換する。日産はこの技術に注目し、今年4月から横浜市内で実証実験を進めている。 システムの設置コストは50万ドル(約4800万円)と、ガソリ
太陽観測衛星「ひので」がX線でとらえた今年3月の太陽。活動が低く、暗い部分が多い=国立天文台提供 太陽の活動が200年ぶりの低水準にまで落ち込んでいる。これまでのパターンだと再来年には活動の極大期を迎えるはずなのに、活発さの指標となる黒点がほとんど現れない。研究者も「このままだと地球はミニ氷河期に入る可能性がある」と慌て始めた。国立天文台は今月下旬に研究者を集めた検討会を開く。 太陽の活動は約11年周期で活発になったり、静穏になったりというパターンを繰り返している。活動ぶりの指標が表面にシミのように見える黒点。黒点の周辺では爆発現象が多く起こり、黒点が多いほど、太陽の活動が活発だ。 ところが、デンマークの太陽黒点数データセンターによると、黒点の多さを表す「相対数」は08年が2.9で、過去100年で1913年の1.4に次ぐ2番目の少なさだった。今年はさらに減り、4月までの暫定値が1.2
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