北海道夕張市を走るJR石勝線夕張支線(新夕張―夕張、16.1キロ)が31日の最終列車で運行を終えた。1892(明治25)年に開業し、産炭地の石炭輸送を担ったが、炭鉱の閉山や人口減少で利用者が減って廃線が決まり、127年にわたる歴史に幕を閉じた。 午後7時半すぎに夕張駅を出発した3両編成の最終列車には、鉄道ファンら約500人が乗り込み、別れを惜しんだ。同駅を管轄する田渕浩二・新夕張駅長が手を上げて出発合図をすると、列車は警笛を鳴らしてゆっくり発車した。 市民らは、夕張市が舞台の映画「幸福の黄色いハンカチ」にちなみ黄色のハンカチやペンライトを振り、見送った。