2020年に入り、音楽業界が大きな変化を迎えている。 ストリーミングの普及による視聴習慣の変化だけでなく、外出自粛などの影響でフェスが中止されライブも行えなくなるなど、去年までの常識が通用しなくなっているのが今年の音楽業界だ。 そんな激動の音楽業界がどのような状況に直面しているのか、アーティストはこの変化をどう乗り切るべきなのか。今回はそのヒントを、元Spotifyであり、現在は音楽専業のデータ分析・デジタルプロモーションの会社「arne」の代表である松島功さんにお伺いする。 コロナ禍で起きた音楽業界の良い変化と悪い変化 ――まずは、このコロナ禍で音楽業界がどう変化しているのかお伺いしたいです。 ひとつはインディーズ系アーティストの大躍進だと思います。 今年に入ってから瑛人、YOASOBI、Rin音など、いわゆるメジャー以外のアーティストがどんどんテレビ出演するようになったんですね。 ――