7月16日、金融市場では主要先進国の巨額債務が再び不安の種になりつつある。写真は5月、イタリアで開かれた主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議で集合写真に収まる参加者(2024年 ロイター/Massimo Pinca) 金融市場では主要先進国の巨額債務が再び不安の種になりつつある。選挙の年で財政見通しが悪化していることが背景だ。 フランスでは予想外の解散総選挙と大規模な歳出計画を受けて国債市場に警戒感が広がっている。米国でも11月の大統領選を控え債務動向に関心が集まる。 債務危機の発生は基本シナリオではないが、投資家は財政が緩み市場を圧迫するリスクを警戒している。 チューリッヒ保険グループのチーフ・マーケット・ストラテジスト、ガイ・ミラー氏は「財政赤字に再び注目が集まっている。特に欧州では債務だけでなく、成長にどう弾みをつけるかにも、もっと注意を向ける必要がある」と述べた。 (1)フラ
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