上司や友達に風俗に誘われることを苦痛に感じる男性たちがいる。ゲイであるライターの富岡すばるさんも、かつて上司に風俗に誘われたときにある種の「気持ち悪さ」を感じたという。その気持ち悪さの正体について、富岡さんが至った答えとは。 僕が初めて本格的な就職活動をしたのは、20代後半のこと。大学時代に入ったバイト先のコンビニでそのままずっとパート社員として働いたり、夜の仕事と行ったり来たりしているうちに、気づけば30歳を迎えようとしていた。 そうした日々に区切りをつけようと初めて正社員として働くことに決めたのだが、そこで入社した会社で、これまた人生初の出来事を体験することに。それは、男性の上司から風俗店に行こうと誘われるということだった。 部下が上司から風俗に誘われるというエピソードを噂で聞いたことはあったが、ゲイである僕とは縁のない都市伝説のようなものだと思っていた。だから、いざ自分がその当事者に