Home » 建築 , 災害対応 » 【特別寄稿】「土蔵そして伝統構法の再考」―熊本地震から学ぶー 鹿児島大学大学院教授・鰺坂徹 熊本地震の本震から2カ月がたった6月中旬、公費解体の申請が開始された。一方、文化庁の文化財ドクター事業も6月からはじまり、伝統構法による木造建築や土蔵をはじめとする歴史的建造物の保護活動が進められている。写真は熊本県西原村の明治期に建てられた矢野家の土蔵 ◆土壁 効果は現代建築の制震壁と同レベル 東日本大震災の文化財ドクターの際にも損壊した多数の土蔵が見られ、調査の対象となっていたが、三陸沿岸の大津波の被災地域で、家屋が流された中にポツリと残った土蔵がいまでも目に焼きついている。国語辞典で「倉」「蔵」「庫」は「家財や商品などを火災や盗難などから守り、保管しておく建物。倉庫。」と記されているとおり、古来より火事や災害から家財を守る役目を担ってきた。熊本地震でも多数
Home » げんば最前線 , 建築 » 【現場最前線】学校ならではの短工期にさまざまな創意工夫 上智大学ソフィアタワー建設工事 上智学院が東京都千代田区にある上智大学四谷キャンパスの新たなランドマークとして整備する、「上智大学四谷キャンパス6号館(ソフィアタワー)建設工事」が大成建設の施工で進んでいる。異なる軸線をもつ複雑な構造や、入学試験期間中の工事制限といった特有の条件下で、さまざまな難局を高い技術力と創意工夫、“現場の一体感”で打開しながら、施工の効率化を図っている。画像は完成予想(左がソフィアタワー)。 4月6日現在の進捗率は50%。12月の完成に向けて躯体関係工事が最終段階に差し掛かっている。 現場は国道20号(麹町大通り)に面し、地上17階建て高さ77mとなる施設の完成後は既存の2号館、7号館とともに、四ツ谷駅側からの新たなスカイラインを形成する。7階以上の高層部は四ツ谷駅前
ホテルオークラは、2019年に開業する新本館ロビーの設計デザインの概要を公表した。旧ロビーからインテリアや装飾の一部を移設する予定だ。設備や機能を新たにしつつ旧本館で使用されていた家具やデザインを再利用、再製作し日本の伝統美を継承する。画像は新本館ロビーのイメージ。 再利用されるのは、切子玉型の照明具「オークラ・ランターン」や梅を模したテーブルと椅子、海図を元に考案された世界時計、行燈など。人間国宝の富本憲吉によるデザインのつづれ織り四弁花紋様の壁装飾、麻の葉紋の木組み格子などは再製作する予定だ。 本館建て替え計画の設計を担当する建築家の谷口吉生氏は、「ホテルオークラ50年の歴史を継承すると同時に、次の50年、100年も生き続けることができるデザインを目指します」とコメントしている。 ロビー以外にも、夢の架け橋というコンセプトで設計されたメザニン(中二階)や天井のデザインも再現する。新本館
2012年の新国立競技場国際デザインコンククールで、次点の「優秀賞」となった、豪州のコックス・アーキテクチャーは24日、豪州大使館を通じて競技場整備についてのコメントを発表した。コメントでは、12年当時のスタジアム概算建設コストが、開閉式屋根を含めて1170億円で、19年3月の完成を予定していたことと、現在ザハ案の代替として採用された場合のために、コストの再計算、工程チェックを進めていることなどを公表した。 コックスのディレクターであるアラステル・リチャードソン氏=写真=は、「当社は現在、豪州で新パーススタジアム(6万人収容)の設計を手がけており、最終的な建設コストは1席あたり約126万円を予定している。また12年以降、オリンピック・レガシーに関するセミナー講師などで、10回以上来日している。限られた準備期間の中で、オリンピックを始めとする長年の経験が日本の皆さんの役に立つと考えている」と
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