JR福知山線脱線事故の報告書漏洩(ろうえい)問題で、漏洩にかかわったJR西日本の山崎正夫前社長(66)と土屋隆一郎副社長(59)が佐々木隆之社長(63)に進退伺を出していたことが17日、分かった。この日、JR西が兵庫県伊丹市のホテルで開いた事故被害者に対する「おわびの会」で明らかになった。山崎前社長は報道陣に「退任と続投両方の可能性があるが、自分の考えは佐々木社長に伝えている」と述べた。既に辞意を伝えたとみられる。 山崎前社長は業務上過失致死傷罪で神戸地検に在宅起訴され社長を辞任した後、被害者対応などを担当する取締役にとどまっていた。漏洩問題の発覚直後も「企業風土の改革などを進めていきたい」と取締役の退任を否定していたが、今月上旬になって進退伺を佐々木社長に提出したという。 記者会見した佐々木社長は「両氏の進退は預かっている状態。(社外の有識者による)コンプライアンス特別委員会による漏洩問