先日、仕事の打ち合わせがスタートする前、ちょっとした雑談で盛り上がった。リモートでの打ち合わせが当たり前になってから、とことん“無駄”が省かれていたので、参加者の“人間臭さ”が垣間見えたのは久しぶり。主催の1人が遅刻してくれたおかげ、だ。 ネタは「うちの息子」。 参加者の1人は、「うちの息子から『なんで働かなきゃいけないのか?』と聞かれた」のだという。そのときのやりとりから、息子さんが実に「今どきの若者」で、しかもそのやりとりがまるでコントのような言い回し。おかげで場が和んだのは良かったのだが、一方で個人的には、かなり考えさせられるものがあった。 「勉強をほったらかして就活」はくだらない これまでも「何のために働くのか?」という問いは、自分でも何度も反すうし、自分なりの“解”は、このコラムでも、講演会でも、講義でも書いたり話したりしてきた。しかし「なぜ、働かなきゃいけないのか?」と問われた
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