新しい元号が「令和」に決まったことについて、日本文学の研究者で国文学研究資料館・館長のロバート・キャンベルさんは、「昭和の『和』を引き継ぎつつ、『令』という具体的なイメージがつきづらいことばを使っているというのが第一印象だ。『令』という字は、漢文では、何かをさせる、向かわせるという意味なので、平和になるようにさまざまな人が努力をし、たゆまぬ平和の尊さを思い、行動に移すという意味をくみ取るのがふさわしいと思う」と話しました。 そのうえで、「『令』と『和』の字は後漢の時代に張衡が詠み、のちに「文選」という中国の古典に収められた「帰田賦」という漢詩に出てくる。典拠となった万葉集の歌の序文を書いた人は、こうした中国の古典を読み尽くしていて、それをなぞり引き写しながら書いたはずなので、何もないところからゼロから書かれたことばではなく、東アジアの漢字文化圏の中で常に共有され大切にされてきた価値観の中か
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