中国で勢い増す「黄帝」崇拝 愛国心鼓舞、少数民族抑圧と紙一重 | どうしんウェブ/電子版(国際) これは割とドン引きさせられた記事なのだけど(中国の少数民族の中には黄帝神話を信じてない民どころかイスラーム教徒もいると思うんですがそれは……),巻き添えで費孝通の評価が落ちたら気の毒ではあるというのと冷静に考えたらこれまで書いてきたことがなかったというのでメモ的なものを。[asin:4894891182:detail] 「中華民族」論自体は費孝通以前の清末民初期から言われているようなのだけれど,人類学に基づいた理論として体系化されたのは1988年の費孝通の著作による。彼の著書『中华民族多元一体格局』は日本語に翻訳されているけれども,人類学の理論を踏まえて,漢族を中心に分かちがたく結合した構造としての「中華民族」の実在性について論じたもので,それなりに説得力のある議論であり,少なくともソ連におけ