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ブックマーク / drupal.cre.jp (1)

  • 『鹿洲公案 清朝地方裁判官の記録』著:藍鼎元/訳:宮崎市定 中国版遠山の金さんの名裁き | Drupal.cre.jp

    『鹿洲公案』とは、副題にあるように、清朝の役人であった藍鼎元(らん ていげん)が広東州潮陽県の知事になった時の裁判記録(公案)である。 地方裁判官とあるが、実態は、江戸の町奉行、大阪奉行などと同じように、警察、検事、裁判、税務など、もろもろの任務が込みである。 さて、藍鼎元が広東州潮陽県の知事となった18世紀初めは、清朝5代の雍正帝の時代である。 清朝5代といっても、清朝の初代となるヌルハチ、2代目となるホンタイジは、いずれも満州にある後金の地方政権である。3代の順治帝になってようやく中原を支配するようになり、4代康煕帝が清国の形を整え、その後を継いだのが5代、雍正帝だ。まだまだ、国家としては若く、力強い時代である。 天下太平。しかし中国は広い。広東州潮陽県は鼎元が赴任する前に天災や飢饉にみまわれていた。生活が苦しくなった民が増えれば治安も悪化する。租税の徴収など公務がおろそかになれば

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