日本のパンといえば、菓子パンや惣菜パンの文化が根強いが、最近では本場ヨーロッパの食事系パンがじわじわと定着、パンマニアと言われる人たちの間では、ハード系の噛みごたえのあるパンが“おいしいパン”の代名詞にさえなっている。 しかし、逆に昭和の時代にあったような懐かしいパンに、あえて挑戦するパン屋も。いずれにしても、小麦粉や酵母などの原材料にこだわり、じっくりと丁寧に作り上げる店が増えている。食品の安全・安心に世の中の関心が高まるなか、消費者にとってはうれしい限りだ。 パン作りに重要な酵母がより活性化するという春! 食欲をそそるいい薫りに誘われて、おいしいパン屋めぐりをしてみよう。 (文・写真/吉田明乎=ダカーポ)