最近ワイドショーなどで大々的に報じられている「京大入試問題ネット投稿事件」であるが、twitter で流れてくる意見を視ると、どうも直接当事者に対する社会的制裁が過剰である側面は否定出来ないと感じる。 この問題は、「ネットを利用したカンニング」と謂う手口の新しさと、大学当局が入学試験における未成年の学生の不正行為を刑事事件にしたと謂う部分で、かなり論点が多層化して複雑になっているとオレは考えている。 まず、直接当事者間の問題としては、別段何処もおかしなところはない。犯罪を構成するのは「カンニング行為」ではなく「カンニングを目的とした試験問題の漏出」なのであるし、それによって大学当局のみならず各大学が本来不必要な業務に追われたのであるから、これを偽計業務妨害の線で刑事事件として扱うこと自体は法的には何ら問題はないだろう。 それに関しては法学者の玉井克也氏によるツイートのまとめを参照して戴くと