北京五輪男子100キロ級1回戦で、モンゴル選手にもろ手刈りで一本負けした鈴木桂治(右) 国際柔道連盟(IJF)は、ロシア、モンゴル勢を中心に横行している、レスリングのタックルのような戦法を規制する方針を決めた。まともに組まずに足を手で攻めた場合、1度目は指導、2度目は反則負けとする新ルール案を10月の世界ジュニア選手権(フランス)で試行。11月のIJF理事会で適切かどうか、結論を出す。 IJF理事でもある上村春樹・全日本柔道連盟会長は8月30日、この新ルール案を、世界ジュニアの選考会を兼ねる全日本ジュニア体重別選手権(12、13日、埼玉)で実施する考えを示した。「安易にタックル技に頼らず、組んでかける技を覚えることで、私のように運動能力が低い人間も強くなれる。今はあまりにひどい状況だ」 議論の発端は8月上旬、ブダペストであった93、94年生まれが対象の世界カデット選手権。組まずにもろ