オリジナルのフルカーボン自転車を製造・販売するグラファイトデザイン(埼玉県秩父市)が、2016年2月末にサイクル事業を休止すると発表した。2009年からフルカーボンフレームを市場に送り出してきたが、これまで収益を上げられず、将来的に大幅な改善も困難と判断した。 グラファイトデザインがサポートする「梅丹本舗・GDR」でレースを走る新城幸也(2008年) Photo: Yuzuru SUNADA すでに販売したサイクル製品は、同社で引き続き2019年2月28日まで、修理・アフターサービス・補修部品の供給などの対応を行う。また、これまでに獲得した技術を活用した関連OEMパーツの供給、および設計支援も継続する。 同社はゴルフシャフト事業で培ったカーボン設計開発の技術を活用するため、2007年にサイクルプロジェクトを発足。独特の「しなり」を生かした自転車フレームを展開していた。 プロジェクトの初期の