二条城・二之丸御殿の黒書院で披露された四代・池坊専好氏(中央左)による立花=19日午後、京都市中京区の二条城(寺口純平撮影) 世界遺産の二条城(京都市中京区)で19日、寛永3(1626)年にあった後水尾(ごみずのお)天皇の行幸(ぎょうこう)を再現する催しが行われた。二の丸御殿の各部屋が初めてライトアップされ、厳かな能楽などが披露された。 2020年の東京五輪・パラリンピックなどの開催機運を高める国際会議「スポーツ・文化・ワールド・フォーラム」(文部科学省など主催)が同日、同市で開幕したのに合わせた文化プログラムの一つ。 二の丸御殿では、同天皇を迎えた江戸幕府第3代将軍の徳川家光の供応を再現。大広間では、行幸4日目に披露されたという能楽「猩々(しょうじょう)」が上演され、書院では、同天皇も熱中したという立花(生け花)を華道家元池坊の池坊専好・次期家元が実演した。