水産庁は8日、日本の調査船と衝突して大破した反捕鯨団体「シー・シェパード」(SS)の抗議船「アディ・ギル(AG)号」が南極海で漂流し、油のようなものが流出していると発表した。SSは7日、AG号が沈没したとウェブサイトで発表したが、水産庁は「えい航作業を目視で確認したが沈没はしていない」と否定している。 水産庁によると、AG号は6日、SSの監視業務にあたっていた調査船「第2昭南丸」と衝突。その後、SSの別の抗議船がAG号をえい航して南極大陸に向かっていた。しかしロープが切れたため、えい航していた抗議船はしばらくしてAG号を放置して去っていったという。