約7300年前に超巨大噴火が起きた九州南方の海底にある「鬼界カルデラ」(直径約20キロ)に、直径約10キロの溶岩ドームがあると、神戸大などのグループが3月31日発表した。ドームは超巨大噴火の後に形成された可能性が高いという。 同大海洋底探査センターの巽(たつみ)好幸センター長(マグマ学)らが今年3月、船からの音響探査と、水中ロボットによる海底調査で、溶岩が水中で固まった際に見られる特徴的な割れ目がある溶岩ドームを確認した。地中のマグマだまりから出た溶岩の量は約40立方キロメートルと推定される。火山性とみられるガスの気泡が出ているのも確認した。ドームが形成されるまでの期間や成長しているかどうかは今後調べる。 研究グループは、昨秋から海底に地震計などを置いて、鬼界カルデラのマグマだまりの調査などを進めている。いつ噴火するかは分からないが、会見で巽教授は「マグマだまりの大きさを調べて、噴火予測に