米マサチューセッツ工科大学(MIT)は7日までに、スペインのグッゲンハイム美術館の設計などで世界的に知られる建築家のフランク・ゲーリー氏が設計した建物に欠陥があったとして、ゲーリー氏を相手に損害賠償を求め提訴した。AP通信などが同日報じた。 MIT側によれば、問題の建物は同氏の設計による複合施設ステイタ・センター。2004年春に完成し、斬新なデザインが評判を呼んだが、雨漏りや排水のトラブルが頻発、非常口が開かないなどの問題も起きているという。 MITがゲーリー氏に支払った設計料は1500万ドル(約17億円)で、建物の総工費は3億ドル。同氏側はコメントを発表していない。 「脱構築建築」の旗手として知られるゲーリー氏は曲面を多用するなどの手法で、ロサンゼルスのディズニーコンサートホールや神戸港の巨大オブジェ、フィッシュダンスを手掛けた。(共同)